二方路線影響加算
正面と裏面に路線がある宅地(二方路線地)は、採光、通風及び人の出入りが有利になるので、正面路線だけに接する画地よりも価額が高くなります。
そのため、二方路線地の評価は次の①と②の合計額にその宅地の地積を乗じて計算します。
①正面路線の路線価に基づき計算した価額
②裏面路線の路線価を正面路線の路線価とみなし、その路線価に基づき計算した価額に「二方路線影響加算率表」にある加算率を乗じて計算した価額
(二方路線影響加算率表)
地区区分 |
加算率 |
ビル街地区 | 0.03 |
高度商業地区 |
0.07 |
普通商業・併用住宅地区 | 0.05 |
大工場地区 | 0.02 |
角地の評価額を求めるための算式を示すと、次のとおりとなります。
設例 通常の角地の場合
(普通商業・併用住宅地区:正面路線価 30万円、側方路線価 20万円の場合)
①(正面路線価)300,000円 ×(奥行価格補正率)0.98 = 294,000円
②(側方路線価)200,000円 ×(奥行価格補正率)0.98×(角地の側方路線影響加算率)0.05 = 9,800円
③ 1㎡当たりの価額
①+②=303,800円
④ 評価額 ③ ×(地積)700㎡ = 212,660千円