1.延滞税・加算税がかかる!
他の税金と同様に、延滞税、加算税といった、本来払わなくて良い税金がかかります。しかも、相続税は金額が大きいので、その分当然、これらの税金も信じられないほど高くなってしまう場合が多いです。
2.期限後の申告だと優遇規定が使えず、納税額が増える!
遺産には亡くなった方のいろんな想いが込められています。「長年連れ添った妻のために」「事業を継いでくれる子供のために」…。このような想いを考慮して、法律では納税額が驚くほど安くて済むような、様々な優遇規定があります。
しかしこれらの規定はすべて、期限内に正しく申告していることが条件になります。
納税はゼロ円でも申告だけは必要というケースも多く見られます。
3.預金が引き出せない!
相続が発生すると、亡くなった方が名義となっている預金口座は一時的に凍結します。その間は一切、お金の出し入れができません。口座にあるお金を引き出すためには、分割協議を行うことが必要です。
4.財産を処分できない!
分割協議が行われないと、財産を処分できません。土地を売却したり、家財道具を処分したりできないことになります。
5.延納・物納ができない!
「税金を払えないから分割で納付する、あるいはモノ(不動産など)で納付する」
これは唯一、相続税にのみ認められている納付方法ですが、この延納や物納は期限内に申告していることが絶対条件になります。
6.権利関係が複雑になる!
分割協議をしないまま数年が経過し、気が付くと、財産をもらえたはずの人も亡くなってしまった…。そうなると、その人の子供たちにその権利が移り、どんどん話がややこしくなります。
また、面倒な登記手続きも、時間が経つともっと面倒になります